就活で取るべきだった方策
「就活」と日本社会―平等幻想を超えて (NHKブックス No.1227)
- 作者: 常見陽平
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2015/01/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こちらの本を読んだ感想と考察的なのを。
新卒一括採用というのは平等に見せかけた欺瞞というのがベースであり、
だからといって、大学卒業者を効率よく社会へ送り出す方法もそうそうないので、必要悪であるというスタンスとなっております。
1920年代に大学に就職部なる部署が出来始めていたのでそこから考えると、意外と就活の歴史は長い。
今更今の新卒採用システムよりも企業側も学生側も効率の良いシステム作成も難しいのかもしれない。
ただ、広く学生の求人を受け付けるならば、インターネット就職情報サイトに求人を載せるようなタイプの求人方法は便利であるけれども、ある程度大学生のレベルを絞りたいならば、直接大学のキャリアセンターに求人を送ったほうが堅実なのではないかと思った。学歴フィルターと揶揄される行動を取るくらいならば。
実際、デジタルネイティブ世代の我々は、わざわざ講演会を開いていただけるインターネット就職情報サイトの方が広く情報に目を通しやすく、一つ一つの決定をしやすいというメリットがあるので、便利である。
ゆえに、大学のキャリアセンターの位置づけはどちらかというと、実際に選考に進む際の対策にしか利用していなかった。私は。
しかし、実際に堅実に受かる就活をしようと思ったら、どちらかというと大学のキャリアセンターを利用したほうが良いらしい。
大学それぞれのレベルに沿った且つ、先輩が所属していて、会社の雰囲気など背景関係も見えやすいという具体像を描けるという利点がある。
また、キャリアセンター内の人間と親しくなると、自分にあった方法を模索してくれるかも知れない。
しかも、大学の物を使う場合は授業料に込み込みなので使わないと損である。
この本と感想をまとめた上で私の考える理想の就活パターンを描いてみると、
■就活スタート前にしておくこと
・キャリアセンターで求人票を見ておく。
企業の情報を見ておく。端的にまとめられているので、インターネットとかで検索するときの必要情報を見極めることができる。
・卒業生訪問。
やったことがないので全くの想像だが、企業の内部を知ることができるし、入社初期の人間の様子を知ることができる。
■就活スタート後
・合説は業種や職種を知る場であることを認識しておく。
まともな企業が滅多に来ないと巷で持ち切りである。まあ、一個の業種でも一つ一つの会社で大事にしていることが違うのでその個性を見つけるのは楽しい。ものによっては、小金稼ぎにもならなくもない。
・なりたいもののビジョンがない場合、数打ちゃ当たる。ある場合、自身の質を高めるよう面接や書類選考対策などに力を入れておく。
・一社一社吟味してエントリーするべき。(多大なる私見)
受信メールが多くなって情報を把握しにくくなるから。
何より一番企業に入りやすいのは、目的の企業にアルバイトに行くことだろうけど。
自己アピールする際に必要になるので、実績を意識してやるとよい。
新しい所属につこうと思ったら、今の所属で次の所属のための準備が必要になるのは、そもそも早ければ幼稚園から理解できることではある。それに気づいて行動できるか、気にしないかで大きく人生に差ができるものなのだなあと身に染みる思いである。